海水魚の飼い方

生体導入の準備

 

 

「生体導入の準備」というと難しそうですが、これはまず海水を作るということです。ただし海水とは単純な塩水ということではありません。海水には塩分以外に、カルシウムやマグネシウムなど様々なミネラルが溶け込んでいるので、実際には「人工海水の素」を利用することになります。

 

 

外観上はまるで普通の塩のようですが、これを水に溶かせばちゃんと海水になるのです。海水魚飼育を続けていくのならば、いずれは水換えなどで大量に必要になりますから、多めに買っておいても問題ありません。

 

 

海水を作るときに一番注意しなければならないのは、比重(海水の濃さ)です。これは比重計を使って測ることになりますが、2000円程度なので購入しておきましょう。海水の素を溶いた水の中に比重計を沈めて計り、1.020~1.024の範囲で丁度良い濃さになります。バケツ等に水のいれる量とコップ等に人工海水の素を入れる量をいつも決めておけば、比重は常に一定ですので楽に海水が作れます。

 

 

近くにキレイな海があるという人は、海の水を汲んできて使用するのでも問題ないようです。

 

 

さて最初に作った海水は当然ですが、濾過バクテリアというものが全く存在していません。バクテリアが棲みついてくれないと水の浄化作用が進まないので、今度はこのバクテリアを入れることになります。一番簡単なのは若干高いのですが「バクテリア製剤」を使用することで、初期投資だと思ってください。「ライブロック」を入れるという方法もあります。