海水魚の飼い方

いよいよ生体導入

 

 

いよいよ生体の導入となりますが、まずはパイロットフィッシュと呼ばれる魚を入れて、濾過システムを立ち上げます。パイロットフィッシュはもちろん丈夫であることが条件となりますが、お勧めのパイロットフィッシュは、デバスズメ、カクレクマノミ、ギンガハゼ、キンセイイシモチあたりとなります。

 

 

デバスズメはなんといっても価格が安いのに、丈夫、キレイ、性格が温和というようにメリットが勢ぞろいのお勧め魚です。空色の地味な魚に見えますが、角度によっては鱗がカラフルに光り、それなりの美しさを備えています。

 

 

また、よく泳ぐので見ていて飽きない魚でもあります。水槽のサイズによりますが1~3匹あたりで様子を見るようにしてください。

 

 

魚選びも重要です。元気な魚を選べるかどうかは、長期飼育する上で大変重要です。いくら水槽の環境が整っていても、弱っている魚を選んでしまったら長生きさせるのは困難です。

 

 

ショップで魚を選ぶときにチェックする点は、まずは「病気・外傷がないこと」で、ヒレや体を観察して、白い点々や白い膜、腫れている部分がないかチェックします。また、餌をあまり食べていない魚は背ビレ付近の肉が痩せているので、選ばないようにしましょう。

 

 

基本的には元気に泳いでいる魚ならまずは安心で、水槽の隅にじっとしていたり、フラフラと勢いのない魚は避けましょう。こうして家に持ち帰ったら、すぐに水槽に入れたくなりますが、ここで一手間「水合わせ」を行ってください。

 

 

これは自宅水槽の水と、ショップの水との水質の違いや温度変化を和らげるために行うもので、魚が入ったままのビニール袋をそのまま約30分水槽に浮かべ、水温は同じにします。