海水魚の飼い方

その後の維持について

 

 

海水魚飼育の中でも餌やりは最も楽しい時間だと思います。餌の種類には、フレーク、粒状、クリル、冷凍餌、生餌の4種類がありますが、中でも「フレーク、粒状」は栄養素等を考慮され、バランスがいいのでお勧めです。また、水を汚しにくいというメリットもあるので、特に初心者はこれで始めてください。

 

 

フレーク状の餌は、はじめは浮いていますが、次第に沈んでいき、魚の大きさに関係なく食べてもらえます。粒状のものは、浮くものと沈むものがあるので事前に確認してください。

 

 

「クリル」は小粒のエビの乾燥タイプの餌で、魚もこれが大好きですが、やや大きめのものが多いので、少し砕いてあげた方がいいでしょう。「冷凍餌」も魚はよく食べますが、水は汚れます。いずれにしても同じ餌を購入し続けるのが最も安全でしょう。

 

 

プロテインスキマーの活用も大きなポイントです。海水魚の飼育は設備が特に重要ですが、プロテインスキマーと呼ばれる浄化装置は水槽環境を保つうえでかなり有効となります。

 

 

プロテインスキマーは、物理濾過では完全に除去できない細かいタンパク質の汚れを除去する装置で、泡の表面汚れを付着させるようにして放出させます。

 

 

発泡させる方式はいろいろありますが、最近ではポンプのインペラーが発生する陰圧タイプ、インジェクターという構造物に強い水流を衝突させる陰圧タイプなども登場しています。

 

 

設置方法は発泡方式によって違いますが、小型の水槽では、水槽サンプ槽内に直接投げ込む内部式が多くなっています。

 

 

プロテインスキマーの最大のメリットは、タンパク質などの有機物を腐敗する前に除去できる点で、これによって水質への負荷が極めて軽減されます。

 

 

更にプロテインスキマーには副次的効能もあります。高密度で飼育する水槽の一般的な問題点として、溶存酸素が欠乏しやすいという点があり、生体そのものが酸欠になる危険があるのですが、極めて高い瀑気能力があるプロテインスキマーがこれを軽減してくれます。また水槽水の酸化還元電位を高く保つ貢献もしてくれます。